「圧倒的な映像美と微妙な選曲、過剰なナレーション量」ピース・ニッポン ぷらさかさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な映像美と微妙な選曲、過剰なナレーション量
まず初っ端の第1部が日本史の授業?文科省監修?と思うくらいの怒涛のナレーション量で閉口したが、第2部以降は抑えめになったので安心した。映画館で観た当時もどういう出自の企画なのかわからなかったが、未だによくわかっていない。
しかし映像は文句なく美しいのに、なぜ選曲に歌詞入りの曲を使ってしまうのか。「ふるさと」の合唱バージョンはどう考えてもtoo much。
ナレーションは別に下手ではないんだが、どうせならアナウンスのプロで聞きたかったなあ。
映像素材そのものは素晴らしいのだけど味付けが巧くない。この手の、圧倒的な映像美をそのまま変に調理しすぎず素直にお出しする演出は、やはりNHKがこなれていて軍配が上がる。
ただ映画としての仕上がりはともかく、天災の多い日本の景観を映像に残すという企画意図は十分果たせていると思う。
どうやらまだ円盤化されていないようだが、円盤化された暁にはナレーションoff機能をつけてもらうか、消音にして自分の好きな曲をかけて再生すればプラネタリウム感覚で快適に入眠できそう。
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