劇場公開日 2020年7月24日

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「ソ連のロックを楽しむ」LETO レト kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ソ連のロックを楽しむ

2020年7月28日
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鑑賞方法:映画館

1980年代にソ連で活躍したKINOを中心としたロックバンドたちの物語。
少しベテランのアーティスト・マイクとその妻ナターシャの話かと思っていたが、あらすじ見るとヴィクトルとナターシャの恋の話なんだね。観た後でわかるくらいだからその描き方は中途半端なのかも。むしろ印象に残るのは、途中のPVのような映像。なじみのある曲をカバーしてることもあって楽しかったし、結構カッコよかった。
あと印象に残ったのは当時のソ連の体制。ロックのライブで立ち上がったり、手を振ったりってのができないことに驚いた。当時のソ連ではもちろんあからさまな体制批判なんてできないから別の形でロックとしての立場を守ろうとしたのだろう。その試行錯誤が垣間見えて興味深い。
KINOはロックというよりフォークに近く、あまり好みの音楽ではなかったが、マイク率いるズーパークはかっこよかった。マイクはJET(オーストラリアのバンド)のヴォーカル・ニックに似てることも印象に残った(知らない人はごめんなさい)。
涙するわけでも共感するわけでもなかったけど、結果楽しむことはできた良作ロック映画だ。

kenshuchu