「帰れない二人は今の世界全体に警鐘を鳴らしています。」帰れない二人 wakakusuさんの映画レビュー(感想・評価)
帰れない二人は今の世界全体に警鐘を鳴らしています。
昨日、アップリンク吉祥寺で中国ドキュメンタリー🎥映画監督のジャ.ジャンクーさん作品帰れない二人を見て来ました。
山西省太同市を舞台に、重慶市三峡ダム、新疆ウイグル自治区烏魯木斉市、そして、再び山西省太同市へ舞台が戻ります。
炭鉱で働く父親の長女と黒社会=やくざの親分の男性の2人の共演を通じて感じた事は、21世紀の中国社会の急激な変化と瓜二つで、世界全体が寛容性、思いやり、親切さ、助け合いの精神さ
を失い、傲慢、無関心、エゴイズムの方向に向かって行く事を描いています。
三峡ダムの場面では、地元住民が現地政府から十分な保証を受ける事もなく、広東省へ移住を余儀なくされる所が出ています。
そして、最後の山西省太同市の病院診察場面では、患者本人でなく、SNSによるチャット、主人公が監視カメラ~液晶モニターに移る場面で終わります。
後、2001年、2006年、2017年と舞台にしたのも世界中がアナログ~デジタル化、スピードアップ化と言う急激な社会変化で、人間らしさが失う事の警鐘もテーマです。
前にワンビン監督作品、苦い銭を鑑賞しましたが、この帰れない二人も中国社会の急激な変化を通じて、世界全体が自国優先主義、自分優先主義の危険な方向へ向かう事を警鐘しています。
コメントありがとうございます。 今回ジャ.ジャンクーさん作品を初めて観ました。
炭鉱で働く父親の長女と、黒社会=ヤクザの親分の男性2人の共演を通じて21世紀の中国社会の急激な変化と瓜二つで世界全体が、思いやり、寛容性、助け合い、親切さを失い、傲慢、無関心、エゴイズム、環境、格差、高齢化等問題の方向に向かって行く事の風刺、それに2001年、2006年、2017年と設定している事もアナログ~デジタル化、スピードアップ化によって失う物の事にも警告しています。
後、イギリスドキュメンタリー映画、家族を思うとき、韓国映画パラサイト、半地下の家族、中国ドキュメンタリー映画、象は静かに座っているを観てきます。
またよろしくお願いします。
コメントありがとうございました。社会システムや政治が、節度を超えることがありますからね。最近観た、マザーレス・ブルックリンだって、実は似たメッセージだったりするように思いました。また、宜しくお願いします。