劇場公開日 2020年6月6日

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「心 不 可 得 不思議。広がる自然大地の中、綴られる詩的な空気感は...」凱里ブルース よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0心 不 可 得 不思議。広がる自然大地の中、綴られる詩的な空気感は...

2020年10月2日
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不思議。広がる自然大地の中、綴られる詩的な空気感は一見静かにシンプルながら深淵に難解で、ふとしたときに眠ってしまいそうにもなる。大胆に移動する手持ち撮影な長回しには時に酔いそうにもなるけど、そうした特徴が本作の、また恐らくは彼独自の波長・雰囲気を編み上げていくのに一役買っているのは間違いなくて、だから自分はきっとまだまだだなって思った。よく分からないけど魅惑的であることは確かで、またいずれ気が向けば(?)腰を据えて挑戦したいとも思う。どこか浮世離れしたように夢見心地で、現実と想像の区別がつかなくなっていくよう。流れるように様々なキャラクターにカメラが向けられていく。そしてあらゆる狭間はとけていく。君の名は?ウェイウェイさ。これは夢か?
時を戻せば凱里に戻ってくる --- 初めてのビー・ガン作品。その土地に根ざしている、時に(見たことないけど勝手なイメージで)NHK-BSかその辺でやっていそうなドキュメンタリーか旅番組みたいな時間がただ流れることもしばしば。ハンディ手持ち感全開だから手ブレはあるのだけど淀みはない。理解しきれぬも観客が味わい咀嚼すべき賢さ駄々漏れ。本作のことも映画館で見ようと思っていたけど、結局見に行かなかったので、もうストリーミングサービスに追加され見られるのは好印象。かつ、けどやはり暗く大きなあの映画館という環境で見られるべきとも感じた。間違いなく眠ってしまう自信あるが

とぽとぽ