「それぞれの正義」返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す atararuiさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの正義
劇場版ではなく10分短いTVドラマ版での感想です
沖縄での話ですが身近な話として原発問題と重なる部分もあると思いました
私が選挙に行くことに
いちばん力が入った出来事
原発反対派と賛成派の県知事選 反対派なのでもちろんそちらに一票 その時の結果は賛成派の勝利でした
これほど熱くなった選挙はありません
唯一できることがあるとするなら選挙に行くことしかない その小さな一票が大きな力になると信じるから
千葉さんの「諦めたら負けだ」という信念にも ちっぽけながら通じるでしょうか···
自分の一票くらいでと思わずに選挙には行くようにしてます アナタも行きましょう! って話がズレますけど本当にそう思います
映画は同じ日本人として沖縄の方々には申し訳なく居た堪れない
反感を持たれるのは当然です
流れるようにみてた米軍基地問題 沖縄の人達が持っている何とも混濁した悲しみにも似た怒りを 他人事でなく せめてほんの少しでも
心に留め 汲み取ってあげたい そう思えたのはこの映画のおかげです
終戦の日を前に それぞれの正義のもとに生命が脅かされる時代が いつの日か終わることを心から願います
追記
この作品が映画になると知り再び見直すと元から映画にする予定があったのかもと思ってしまったくらいに質感が映画でした
ドキュメンタリー色はもちろんのこと
実話なので 千葉さんその人物像が豊かに動き出す為には 井浦新さんの生半可でない努力と役者魂が必要となります
昭和の堅物お父さんかと思いきやユーモラスな面を持ち実は奥様に支えられてる弱い部分もあり実直な性格から時おり見え隠れする表情は大義を果たそうと奔走する厳しい顔とはまた別の普通の人だったのだなと親しみを感じました
撮影にあたり体重を増やし身体つきまで変えた経緯を後から知り どっしりとした佇まいの重厚感が作品全体へと波及して間違いなく揺るがない気骨との相乗効果が生まれていることがよく分かります
千葉さんが現地を知ることを大事にしていたように 井浦さんもまた現地の戦闘機の爆音を体感し見聞を深めたそうです 千葉さんも井浦さんのような真摯な人物に演じてもらえて喜んでいらっしゃるのではないかなと思います
余談ですが14日に感想を投稿したら15日に沖縄に行った親戚から雪塩ちんすこうをお土産にいただきました リアルタイムすぎてなんだか沖縄そのものから貰ったような錯覚を覚えたどこか不思議な夏の日でした