「事実<空想」イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
事実<空想
事実を基に脚色された内容ということで、ジェームスという人物像と、彼が成し遂げたこと以外は事実と異なるようです。
とはいえ、話の構成はよくできていて、気球での危機的状況と、搭乗する二人の回想が交互に展開され、観ていて飽きることはありませんでした。
ただ、この作品のメッセージ性に関しては、自分にはやや薄っぺらく感じるものがありました。
今作が完全に伝記物として作られていたのなら、なにかしら心に響くものもあったかもしれません。が、今作は、あまりにも焦点が架空の存在であるアメリアに向きすぎており、ジェームスの成した偉業がついでのように見えました。それが、世相を加味した感じに自分には思えて、感動よりも、興の冷める思いのほうが強かったです。
搭乗者が事実どおりの男同士で、二人の友情、みたいな感じだったら、もっと素直に感動できたかもしれません。
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