劇場公開日 2020年1月17日

  • 予告編を見る

「スクリーンで観るべき!」イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スクリーンで観るべき!

2020年1月10日
iPhoneアプリから投稿

高所から見渡す景色や、気球の構造など、奥行と広がりのある映像は、大きなスクリーンで観てこそのものだと思いました。
プライムでテレビ画面/小さなPC/タブレット/スマホで見ると、全然驚きを感じられないはず。
同様に、雷のなる雲の中の音も、劇場の音響システムで味わった方がいいのだろうと

Amazonスタジオ制作なので、プライム配信はあるのだが、劇場公開するということで、(試写会に当選し)スクリーンで見られてよかったです。

全長71分と短いし、アクションは見応えあって面白い!

ただ、途中でたるく感じて、体感で120分前後に思えました。
思い返すに、主役2人が、それぞれ過去を思い出すシーンに冗長さを感じたのですが。
学会の無理解とか、死んだ亭主との思い出とか、情感に訴える演出が入っていたのですけれども、そこに「ありきたり感」と「リアリティのなさ」を感じちゃったのかと。

さらに加えて、セットや衣装以外で時代を示す手がかりが少なく、様々な小道具~たとえば手袋がない理由の提示がない、気圧計とか計測具をちゃんと写さない~がよくわからないことなどに「ごまかしてるな」という臭いを嗅ぎとってしまったような気もします。

また、現実では、気象学者ジェームズ・グレーシャーは、男性の気球専門家ヘンリー・コックスウェルと行ったのですが…
映画の中では、創作の人物、女性のアメリアになっておりました。
これも今の時代に合わせた改変か? と思いもしつつ、これもまた、ロンドンで女性の職業的地位が確立していないはずの1860年年代と思えない要因になってたりして。

コメントする
コージィ日本犬