劇場公開日 2018年12月15日

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「何かが物足りない」メアリーの総て 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0何かが物足りない

2018年12月24日
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行く先々でロクデナシ男に酷い目に遭わされるメアリーが、その感情を叩きつけるように書いたのが「フランケンシュタイン」…
というストーリーは、まぁ理屈としては理解出来ましたけど、何か「実感」に繋がりません。災難の描き方が淡々としているからでしょうか?

そもそも、メアリーはこの映画が始まる前から怪奇小説にハマっていたし、実母を自らのお産で亡くしていて義母は辛くあたると、自ら怪奇小説を書く下地はむしろ映画の前にあったような印象すら受けました。
個人的には当時の16才の少女が、親に反対されながらも怪奇小説にハマった理由の方が知りたかったですね…

あと、今の日本人が想像する「フランケンシュタイン(の怪物)」は、小説ではなく実写映画のイメージが強く、そこは踏まえておいた方が良いと思います。

克晴