「何かが壊れ元へ戻れなくなった。これこそ革命なのかも」グッバイ・ゴダール! shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
何かが壊れ元へ戻れなくなった。これこそ革命なのかも
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映画「グッバイ・ゴダール!」(ミシェル・アザナビシウス監督)から。
冒頭、ゴダールの賛辞が文字となって飛び込んでくる。
「ジャン=リュック・ゴダール。映画の概念を変えた男だ。
野放しの独創性が放つ魅力。予期せぬおかしさで裏をかく。
物語をずらして政治を語る面白さ。つまり若さと自由だ。」と。
そのゴダールがのめり込んでいった「革命」がテーマとなっている。
日常の生活の中でラジオから流れるのは、革命的な潜水艦の情報は、
「『戦慄号』は穏やかな航行と力強さを兼ね備えます。
静寂の戦いこそが『戦慄号』の特徴と言えるでしょう。
これぞ『戦慄号』の暮らしなり」という意味ありげなフレーズ。
さらに「革命」に対する表現が、所々に散りばめられているのも気になる。
「いいかい、革命は靴と同じ。
左と右があるから・・裸足で歩きたくなる」
「フランスもそうなるさ」「そうかな」「便を出せば、胃も軽くなる」
「学生運動の『運動』こそが重要だ、『学生』ではない」
「何かが壊れ元へ戻れなくなった。これこそ革命なのかも」
そして、最後に「これぞ『戦慄号』の末路なり」のフレーズが現れる。
『戦慄号』(静寂の戦い)イコール「革命」ということなのか。
私には、ちょっと難しいテーマだったかもなぁ。(汗)
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