劇場公開日 2021年3月26日

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「出版という斜陽業界のゲームチェンジ物語」騙し絵の牙 yamappleさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5出版という斜陽業界のゲームチェンジ物語

2024年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

Amazonの登場、コンテンツ配信の観点でもKindleの登場という中で、出版業界は年々厳しさを増している。
誰でも知っているその状況なのに、映画で出てくる薫風社の経営陣は社内の既得権益を守るための戦いをしている。
映画なのに、ほんとにこんな会社ありそう、、、と思わせる設定。

大泉洋演じる速水編集長は、飄々としていて何を考えているかわからない、でも面白いことを仕掛けていく達人。会社の中でも廃刊になりそうな雑誌なのに色々仕掛けていき、最後もどんでん返し。
媒体はなんであれ、面白いものを人に届けられればそれでよい。そんなキャラクターがすごく良かった。

一方で高野は誠実で本気でいいものを今の時代に合わせて作っていきたいと思う女性。真面目さと不器用さが目立つ彼女が、最後は速水をギャフンと言わせる仕掛けをしていく成長をみせたものまたよかった。

yamapple