「大泉洋さんの魅力を楽しめる映画」騙し絵の牙 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
大泉洋さんの魅力を楽しめる映画
大泉洋さんの当たり役だなあと思いながら鑑賞しました。
後に大泉洋さんをイメージして書かれた小説の映画化と知って納得。作品を当て書きしてもらえるなんて「世界一幸せな役者さん」と言い切って良いんじゃないでしょか。
松岡茉優さんが新人編集者を熱演されていましたが、出版社の編集者というのは基本的に、大泉洋さんが演じる速水編集長のように自分の勘や絶対の自信を持つ猛者の集まりで、大手出版社なら何百倍の倍率の入社試験を突破して「憧れの編集者」になった人たちですから、あと2、3人クセのある編集者を出して、もっと話をひっかきまわしても全然OK!だったような気がします。原作はどう描かれているのか、読んでみたくなりました。
本が売れなくなった今、本はどうやって生き残るかというフリーの編集者の対談で「本は徹底的に高級化させることで出版文化を後世に残す」という話を聞いたことがありますが、小さな出版社、特に一人オペレーションで出版社をやっている編集者は、手数料の高いアマゾンが大嫌い!な人が多く(老舗の中堅・大手出版社なら古い本の在庫が売れるアマゾンはありがたい存在ですが)、アマゾンとの関係を原作でどう描いているかも、興味がわいてきました。
原作読みます!
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