「ややハードルは上げすぎか。それでも意外性のある騙し合いドラマ!!」騙し絵の牙 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
ややハードルは上げすぎか。それでも意外性のある騙し合いドラマ!!
【賛否両論チェック】
賛:一癖も二癖もある登場人物達が繰り広げる戦いから、最後まで目が離せない。小説好きな方には向きそうな作品か。
否:登場人物が多く、関係も複雑なので、把握するのが一苦労。とんでもないどんでん返しを期待しすぎると、ややそうでもない感もあり。
「この笑顔を信じてはいけない!」
「あなたは既に騙されている!」
「騙し合いバトルの幕が上がる!」
等々、予告からメチャメチャハードルを上げられていたので、正直なところ
「そこまで・・・かなぁ・・・?」
と思ってしまったのが、第一印象でした(笑)。そこまで
「えー!!?」
って裏切られた感はなかったような気がしてしまいます(笑)。
とは言うものの、そのどんでん返し自体はとっても痛快です。廃刊の危機に立たされた雑誌編集者と、そこへ加わった熱き新人編集者。クセの強い大御所作家や謎の新人作家、そして権力を狙う上層部の思惑まで相まって、最後に誰が笑うか分からない、予測不可能な戦いが繰り広げられるのが印象的です。
登場人物も多く、相関関係も結構複雑なので、観るのが少しだけ大変かもしれませんが、元々小説が好きな方なんかには、是非オススメの作品といえそうです。
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