「道産子向けには何と特典映像が!!羨ましいでしょう(笑)」騙し絵の牙 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
道産子向けには何と特典映像が!!羨ましいでしょう(笑)
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予告編の内容から犯罪に伴う推理ものと思い構えていたが、人が死ぬわけでも暴力や脅迫があるわけでもなく安心して話の流れを楽しめる
水曜日どうでしょう大好きな道産子としては、二の線の大泉洋はどうしても違和感があるのだけれど、彼が次々と繰り出す蘊蓄、モットー、必殺技がどれも嫌味がなく楽しめる
もう一人の主人公松岡茉優さんは今回はちょっと不器用だけど真っ直ぐな情熱と行動力のある熱血編集マン
この二人の掛け合いを中心に伝統のある出版社の社内で起きる様々な登場人物の思慮や思惑、陰謀、意地や欲望が盛り込まれ、テンポ良く話が進む。
特に捻った謎掛けや性格のひねくれた極悪人が出てくる訳でもないが、この手の映画は結構楽しめる。
結末にも大きく関係してくるカリスマ作家の描き方がやや物足りなかったのでラストは唐突感があったり、
ワイン大好きベテラン作家のパーティや無名新人の出版会見が派手すぎて違和感が残るところもあったり
そもそもこの出版不況の中でハード事業を目論む出版会社が国内にあるか?とか
突っ込みどころは多くあるものの、
上手くまとめた脚本、実力派俳優のそつない演技、スピード感のある画面構成やカット割とそれを盛り上げるBGMがバランスよく調和がとれて約2時間しっかりと楽しめるおススメの作品だった。
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