劇場公開日 2021年3月26日

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「日本映画は死なず。」騙し絵の牙 k.o.さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本映画は死なず。

2021年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

予想以上に良かった。
以下良かった3つの理由。

1.丁寧な作り
撮り方。画角とかに細かいまでにこだわっている。
演者の背景も小ネタを挟みつつ観客の目に止まるように計算して自然に目に入るように撮っている。細部に神は宿ると言いますが、プロットからかなり肉付けをして詰めた内容になっていると感じられるまで仕上げていて、昔気質の職人芸が感じられる内容。

2.キャスティングへのこだわり
大手芸能事務所やテレビ局の政治を廃したキャスティング。売出し中のアイドルが出てくる時間てそこまで緊張感があった濃密な映画時間だったのに変なスカスカ空気が漂いませんか。そういう時間がない映画。安定感抜群のキャスティング。安心して映画の内容に入り込める。松竹角川が主導の制作が為せる業か。

3.実力ある役者陣の魅力
リリー・フランキーの絶妙な配役。差込み方に脱帽。出演タイミングピッタシ。
松岡茉優という女優について。
この人、凄い。
無精な女性役やらせたら同世代女優No.1だと思います。間違いなく演技巧い。あまちゃんから演技の成長が見られた万引き家族から、更に演技上達してる。
多分日本アカデミーで助演女優賞取るんじゃないかな。松岡茉優を撮りたい監督多いのではないだろうか。アイドル売りから立派に女優に脱皮しておじさん嬉しいよ。
佐藤浩市。
目元がますます三國連太郎になってきて、時の流れを感じました。
以上、ただの映画好きおじさんの感想文でした。

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k.o.