「期待したのになぁ・・・・騙しってほどじゃ・・・」騙し絵の牙 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
期待したのになぁ・・・・騙しってほどじゃ・・・
うーーむ、うーーーーむ。どうなんですかねぇ。
また見事な宣伝にしてやられました(騙されたってほどじゃないです(笑))
よくできたお話です。なるほどねーって。面白いですよ。エンタメ映画として、山あり谷あり、「へー」や「おっ!」な展開あり。けどね、盛り上がらない。
きっとそれは、本作の味付け方針がボンヤリしてるからだと思うのです。ビシーっとした柱が際立たないのです。
邦画のこの手の作品でよくありますが、エピソードをただ並べてるだけの描き方がそう見せちゃってるんじゃないかなー?
本作は謎解きでワクワク?
新人編集者の成長話?
面白いこと大好き男の破天荒物語?
企業のパワーゲーム物語?
どれなの?なんなの?
全部中途半端な描き方しかしてないから、人物に深みがないんだよな。エピソードで語ろうとするから嘘くさくなるし。
企業のパワーゲームの様子もチープだし。
小説はもっと細かく人物を描いているでしょうから(推測ですが)原作読んでみよーっと。
エンタメ映画って難しいですね。有名どころたくさん使っても4番打者ばかり揃えた、いつしかの某在京球団のように勝てるわけじゃない。
選手良くてもビジョンが明確じゃないとね。
残念でした。
期待しすぎですかね?
原作、是非、是非!
ストーリーもプロットもまったく別作品でした。
原作の速水は面白いこと大好き男ではなく、深みのあるキャラクターだし、
新人編集者は、大半の男性なら好まないと思われる強かで軽薄な女だし、
タイトルからして「騙し」ではなく「騙し絵」ですしね。
映画予告が「騙し」という単語にミスリードしているのは、原作イメージを大きく損なっていると思います。
映画への評価が低い方ほど、原作の方が面白いと感じる気がします。
逆に映画が面白くて満足した方には、原作は不向きかもしれません。