「意外性に欠けるが静かにアツい」騙し絵の牙 bluewaveskyさんの映画レビュー(感想・評価)
意外性に欠けるが静かにアツい
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レビューを2、3、目を通しても似たような感想もみられるようだが、予告は『ダマされ率97%』などと謳っているが本編は結構王道で、これこそが最大のダマシ。
雑誌編集の業界ものとしてはよくできている。原作未読だが大泉洋(速水)に当て書きされたはずだったが、映画では新人編集者の高野(松岡茉優)目線で描かれており松岡びいきの私にとっては良かったが、大多数の大泉洋ちゃんサイドでは特有のユーモアもなく面白味に欠けると思われた方も居られるのでは。
活字離れで業界を取り巻く環境は厳しさが際立ってきているが、終盤で速水がミリタリーオタクのモデル城島咲(池田エライザ)に作品を創るよう刑務所の面会室で説得していた事に象徴される通り、結局、編集の使命としては原点の面白いものを生み出す事の探求を極めることに尽きるんだというメッセージが伝わってきて、大泉洋のもう一つの特性である静かにアツい作品となっている。
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