「私は小説を紙で読む派です。」騙し絵の牙 星月夜さんの映画レビュー(感想・評価)
私は小説を紙で読む派です。
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なんの予習もせずに原作は机上にスタンバイしたまま初日鑑賞。
とても面白かった!
映画を観ながらスポーツ雑誌をつくってる友達がウェブに移行したり、出版社やめて田舎で教師になった友達がいたり…とバタバタしたことを思い出した。
大泉洋さんは大好きだけど、出版業界には似合わないなと思った。
それはそれでそのミスマッチ感から胡散臭さ滲み出るから何かが起きそうでハラハラして楽しめた。
真っ直ぐな新人編集者を演じた松岡茉優さんが忘れかけてた大切なことを思い出させてくれた。
キラキラしながら原稿を読む彼女の姿は好奇心や可能性や向上心に満ち溢れてる。
小さな書店をアイデアで救う勇姿が痛快で輝いてた!
彼女のおかげで乾いた心に真水が注がれたような気持ちになって、私はやる気満々で劇場を出て一駅歩いてしまった。
仕事でお付き合いがあった書店がだんだん閉まっていき、紙媒体の厳しさを感じながらこれも時代だから…と諦めていた。
小説みたいにはうまくいかないとは知っているけど…まだ出来ることあるよねって思う。
裏切りや陰謀が渦巻く出版業界。相当な奇策に打って出なければ生き残れない。
でもね、出版業界の皆さん。
私はまだまだ読みたい!見つけたい!度肝を抜くような小説を。
大好きな吉田大八監督の最新作。
主演2人も良かったけど、佐藤浩市さん小林聡美さん中村倫也さんなどなど、実力派キャストが適材適所で演技合戦してました。
大泉用さん、大泉酔うさん、あっ大泉洋さん!
たくさん元気をもらいました。
がんばれ出版業界!
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