劇場公開日 2021年3月26日

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「とボケた感じでテンポ良くオススメします。大泉洋がハマり役。ただし留意事項あります。」騙し絵の牙 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とボケた感じでテンポ良くオススメします。大泉洋がハマり役。ただし留意事項あります。

2021年3月26日
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老舗の出版社、薫風社の「小説薫風」(文藝春秋というより、「文学界」というか今時流行るわけがない文芸オンリーの正統派)となんだか、散歩の達人だかじゃらんだか、サライだかの類のカルチャー誌「トリニティ」の一騎打ち。

格好だけの文壇の重鎮。
謎の小説家、エセ小説家の登場。現実的利己的な専務→代取の佐藤浩市と保守的な常務佐野史郎の一騎打ち。
廃刊危機、カルチャー誌トリニティ編集長の大泉洋が、もともと小説薫風にいた松岡茉優を巻き込んでのトラブル込み込みの大勝負。

私は劇場の事前の無料チラシ見て人物背景頭に入っていたから容易にスクリーンに没入できたのですが、コレから観る人はホームページか何かで人物相関図あるだろうから、一応目を通しておいた方が内容が細部まで楽しめます。
現実の業界の動向?主人公の器がでかいというか奇抜な攻めの姿勢に魅せられる。あとどこの会社や組織でも程度の違いこそあれある内部の力学、対立が面白い。現実の出版業界知らないので、現実に則しているかは分からない。いわゆる「取次」システムもそうだ。

ただ文書のペーパレス化やAmazonとの提携は現実的。今電車に乗って、日経新聞の朝刊以外は稀に、スポーツ新聞の爺さんや図書館のバーコード入った本読む人いる以外は、受験生の参考書除き、雑誌含め本読む人皆無に近いからなぁ。
確かにスマホ便利だしゲームで暇潰す方が楽だから仕方がない。大泉洋がハマり役。とボケたキャラでもやるときはやる。
でも結局は創業家の社長の息子かよ!っていうのがちと残念。

最後の亡き父を偲んで、謎の小説家都市伝説の小説家の作品を、松岡茉優が、書店から@3万5000円でハードカバー販売はちょっと理解できない。今どき所詮作り物の小説にそんな高額払う人はいないと思うよ。もう、さまざまな娯楽情報の中で、新聞ですらアップアップで先行き不透明なのだから、ハードカバーの小説、あり得ないと思いました。町の個人経営の本屋が壊滅していくのは寂しいし、辛い現実だけども。仕事に必要な専門書なら高額でも買うけど。映像配信だけで十分な時代だよなぁと思いました。虚構の創作物はね。
あと、社長の佐藤浩市のキバ計画がよくわからないのが残念。描写が不十分。

ただ、事前に軽くネットで人物相関図入れておけば、テンポも良いし、とボケた感じで楽しめます。カップルにも一人様にもオススメします。監督吉田大八によるところは大。

そんな中大泉洋演じる雑誌編集長が強行突破のどんでん返し。面白いことは面白い。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年12月26日

当て書きですね。ありがとうございました♪キバ は出版社の妄想ですから

満塁本塁打
りかさんのコメント
2023年12月26日

大泉洋さんの当て書きだそうです。キバが意味なく迫力なくでした。

りか