さようなら、コダクロームのレビュー・感想・評価
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エドハリスが出演だから
よくあるパターン。
かっての関係性の修復に
余命を使うやつ
しかし、誰しも理想的な人生なんて送っていない。
エドハリスの人生終盤のアーティストの姿をみた、
ポラックって作品ありましたね。
映画は撮影しては駄目だ♥
我が親父は脳溢血で倒れた。その倒れる前に一人、昔の写真を見ていたようで、部屋の中に昔の写真が散らばっていた。立場上、その部屋を僕が整理したが、その時感じた事が、この映画の様な感じだ。ったかなぁ?但し、懐かしいと思ったが、こみ上げるものはなかった。そして、寄り添う者などいるわけもない。さて、その後、その写真の処分に困っている。
いまわの際に人間がすることは、だいたい同じなんじゃないかなぁ。この映画の結末も『ニュー・シネマ・パラダイス』だった。それは兎も角、
僕も親父と9年くらいあっていない。でも、会いたいとも思わない。もっとも、後、9年もすると、日本に居ては、合わなければならなくなる。早く逃げなければならないのか!?
この映画の親父、
こんな事ぐらいで、許せる様な親父であるまい。
追記 コダクロー●のアーサー400のカラーフィルムなんて、僕の時代は高嶺の花。ましてや、LEIC●にコダ●ロームなんて♥
しかし、僕は日本のフィルム会社の方が技術的には上だと思っていたし、カメラもヤシ●●メラで充分だった。そのカメラに白黒のフィルムを入れて『小さな恋のメ●ディ』を撮りに映画館へあしげく足お運び、映画が好きになってしまった。そのカメラは親父に買ってもらったものだった。ねだらずとも二つ返事で買ってもらえた。しかも、反射望遠鏡とかも買ってもらえた。僕には良い親父だったのかなぁ。でも、会いたいとは思わない。
【深い確執を抱えた”アナログ”な父と息子との最後の旅。名優エド・ハリスの渾身の一作であるとともに、一時代を築いた最高の人、モノへの敬愛の念に溢れた作品でもある。】
■コダクローム:コダック社が製造していたリバーサルフィルム。デジタルの波に押され、一時、製造中止に追い込まれた。
が、その圧倒的に美しい画像に惹かれる者は多く、根強い人気を誇る。特にプロカメラマン、映画ではこだわりを持って愛用する者が多い・・。
◆登場人物
・マット・ライダー(ジェイソン・サダイキス):音楽ディレクターだが、人気バンドに別レーベルに移籍され、解雇の危機に。人気バンド、スペアー・セヴンスとの契約が出来ないと、馘首される・・。
・ベン・ライダー(エド・ハリス):世界最高のカメラマンの一人。性格は・・・。末期ガンに侵され、余命僅かと宣告されている。
・ゾーイ(エリザベス・オルセン):ベンの看護士。明るく、実直な性格の美しき女性。
・ラリー:ベンの忠実なマネージャー
マットは”ある条件”をラリーから提示され、余命僅かの父とゾーイと3人でコダクロームの閉鎖予定のラボへ父の最後の現像のため、一週間の車での旅に嫌々ながら出ることに・・。
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■印象的なシーン
・ドライブ冒頭に、ベンがナビをオープンカーの外に放り投げるシーン。
”一週間もあるんだ。こんなものに頼らずに、高速など使わずに、美しい景色を見ながら旅をするのだ。”
マットも父のお気に入りの音楽のカセットテープを車外に放り投げる・・。
ー似た者親子じゃないのか?-
・ベンがマットに言うセリフ
”俺の死後も作品は残る。お前はどうだ!。”
ーぐうの音も出ないベン・・。-
・急に弟に会いに行くと言い出すベン。叔父夫婦は、昔マットを育てていた・・。妻の死に際にもアフリカから帰ってこなかったベンに対して、マットが言った言葉。
又、久しぶりに会った弟夫婦とのディナー中、”昔の余計なこと”を言って二人を怒らせるベン。
一方、マットとゾーイの関係は親密に。且つてマットが使っていた部屋に残されていたLP盤を見ながら交わす会話。”聴いていた音楽で、その人の過去が分かるね・・”
ーそうだなあ。”ニルヴァーナ”に”パールジャム”に”レディオヘッド”か・・。マット・・君の性格が良ーく、分かるぞ・・。-
・マットとベンの会話
マット:”俺を観ていなかった・・。”
ベン”見る事が俺の仕事だ・・”
ーこのセリフがラストに効いてくる。哀しいが上手い・・。ー
・マットがバンド引き抜きを図るシーン。
ベンの助言により、引き抜きが成功しかけるが・・。
ーマットがベンに気持ちが近づいているのが良く分かるシーン。-
・漸くラボに到着するが、(途中、ベンがゾーイを解雇したり、病院へ緊急搬送されたり・・)閉鎖直前のため、世界各国から人が来ている。有名カメラマンのベンを慕ってくる人多数。改めて偉大な父の姿を見るマット。
友人でラボの責任者ドゥエインは”世界最高のカメラマンに「一時代の終わりだな・・」”と声を掛ける・・。ベンの険しい表情、寂しげでもある・・。
・ベンは写真が現像される前に亡くなり・・。マットはドゥエインから渡された父の写真を一人見る。そこに鮮やかに映し出されていた写真には・・。マットの後ろには、”決死の思いで留守電にメッセージを残した”女性の姿が・・。
<ベンは、昔からレンズを通して、マットと愛した妻を見ていたのだ・・。映し出されたベンの愛溢れる色鮮やかな写真の数々に涙が止まらず・・。
そして、ベンはマットの新たなパートナーをも”紹介”してもいたのだ。
父と息子が且つての絆を取り戻していく過程、父の遺した想いを描いた、ロードムービーの素晴らしき作品である。>
ーShot on 35mm Kodak Film-
やっぱり父は
息子のことをちゃんと見ていた。
最後に父が撮った写真を見て、息子はしっかりと父の、生前伝えられることのなかった想いを、受け止めた。
ほんとよかったね、死に際まで一緒にいられて!
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