「短編のメリットが出た佳作」ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
短編のメリットが出た佳作
いまどき、ちゃんと「子ども向き」作品が観られるとは。
(小学生高学年の子は飽きていて、低学年の子は食い入るように見てたあたりで、ターゲットユーザーについては察していただければ)
「動き」が素晴らしく、画面を見ていて気持ちいい。
短編ゆえに、過度なセリフが入る余地がなく、全てを演技で見せているのが潔い。
ピクサーの冒頭ショートストーリー、セリフあり、ってテイストを日本風にまとめた、と言えばよいか?
特に米村宏昌監督作品『カニーニとカニーノ』の表現が光る。カニの兄妹の表情、水の表現、水棲生物たちの動きや顔つき…
米村監督は、長編になると「宮崎・高畑の真似っこ」感が増すし、セリフだよりになりがちだから、その辺の解消には短編っていい手段だったように感じました。
あと、『透明人間』、センスがおしゃれで気持ちいいフィルムでした。
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