「LGBTの問題って扱いが難しいし、デリケートな部分があると個人的に...」Love, サイモン 17歳の告白 ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
LGBTの問題って扱いが難しいし、デリケートな部分があると個人的に...
LGBTの問題って扱いが難しいし、デリケートな部分があると個人的には感じているが、その感覚自体が差別的発想って言うのも少なからずあると感じる。
この様な映画ではやはり「映画よね」と一歩置いて観て応援したくなるが、現実ではやれ「認めろ」、「私達を特別扱いしないで」的な発言を見るのでイマイチ関わりたくないとも感じてしまう。
「認めろ」とマスメディアを集めて結婚式的なパートナーを結んだのに、ひっそりと解消してたりw(どっちやねん)まあそれはストレートの人間も不倫したり離婚したりするんですけど、、、。
とりあえず今作は17歳の高校生が主人公、ハイスクールにて卒業間近なのだけど、大きな秘密(ゲイである)を内に秘めたまま生活している。
少し前にカミングアウトした男の子(←見た目でバレバレな気がするがw)がいるが、自分はできない。
幼馴染にも相談できず、ある日学校のSNSでブルーと言う子が匿名でカミングアウトしたのをきっかけに少しずつ展開がスタートする。
初めは興味本位だが、少しずつその考えや発想に惹かれていき会いたくなり、ブルー探しを始める。と言う話。
ただブルーを探すだけではなく、同級生の中でのハロウィーンパーティーや色々なやりとりが面白い。
幼馴染の女の子が好意を寄せており、それなりのアプローチもあるのに全く気付いていない時は(しかも違う子を好きと勘違いw)「こいつマジか?そりゃブルーもみつからんわw」と心底思ってしまったw
やはり日本とアメリカの文化の違いと言うかギャップが凄まじいと感じた。(どっちが良いか悪いかは別として)
日本の内に潜めておくという文化ではこのようなすっきりさっぱりした気持ちの良い作品は完成しなかったと思う。
ティーン独特とも言えるキュンキュンした気持ちがしっかりと描かれているが、決して子供向けと言った内容ではなく、ただ純粋に好きな気持ちを表に出す、相手に伝える、行動する。と言った少し引いてしまう場面に一歩踏み出す勇気をくれる作品であった。
自分を見つめ直し、学校のSNSにカミングアウトしブルーを絶対に見つけるという意思表示の場面はかなりウルッときたし、それを嘲笑したり好奇の目で見る事も無く、ただ純粋に応援したり後押しするアメリカの文化や風土も素敵だなと感じました。
まあ中にはバカにしたり保守的な人間もいるだろうけど、、、。
ハードルが低かったのもあるけど、非常にコンパクトにまとめられており、恋愛映画としても非常に楽しめた。
ただ、サイモン家は金持ちすぎじゃねえか?w
車はオンボロだけど、広い家や部屋。色々な家具やPC等も充実してるし。
やっぱりあんなもんなのかな~?いいな~。ってのが純粋な感想。