「教誨師については勉強になったけど、あんなんで牧師になれるんだろうか?」教誨師 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
教誨師については勉強になったけど、あんなんで牧師になれるんだろうか?
大杉漣の最初のプロデュース作にして最後の主演作となってしまった
人は明日、何が起こるかわからない
奇しくも、命を扱った作品とオーバーラップしてしまいました
じっさい、死刑囚だろうが、無かろうが明日の命は誰にもわからない
人為的か、そうでないかの違いだけです
教誨師の仕事については、興味深く勉強させてもらいましたが、大量殺人犯の若者との問答はとてもチープでした
牛豚は殺して食べるのに、イルカは・・・といったような命に関する質問などは聖職者は最も得意なはずなのに、なぜしどろもどろになるのか?不思議でならないですね
何のための教誨師かわからないですよ
若い頃、牧師と問答をして彼が言い放った事
牛も豚も山も木も世の中の全てはヒトのためにある
キリスト教にはついていけないと思った瞬間でしたが、明快な解答ではありました
死刑については持論がありますが長くなるのでここではやめておきますが
世の中を良くするために大量殺人を犯した若者
殺した相手を許すだけで自分の非を認めない男
自尊心を傷つけられたために我を忘れて子供まで手にかけた男
その他、人を殺しても良心の呵責(かしゃく)を持たない人達
原因が無知であってもです
ここで出てくる囚人達は死ぬまで社会に出してはいけない人達ではあります
後は彼らをどう処理するかを考えれば良いだけです
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