「100% 山好き限定映画」クレイジー・フォー・マウンテン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
100% 山好き限定映画
中学生の時、ガストン・レビュファの「星と嵐」を読んだ。山に登りたくなった。入った高校には登山部があった。ラッキー!部員がいなかった。ギャグか?帰宅部にした。以来、山とは縁が無く今に至る。
兎にも角にも、山の美しさに尽きる。山に魅せられた人びとと、その歴史。リスクが減り冒険では無くなってしまった現状への嘆き。リスクドランカー達への軽蔑。最後は「地質学への招待」。モンブランでさえ、海中で堆積し、地殻がネジれ、うねり、剪断された挙句の造形物なのだ、ってことを見せてくれます。美し過ぎる!
音楽も古典だけでなく、トネッティのオリジナルが1/3。交響曲使用はラストパートの地球の歴史の所だけと言う使い分けが良かった!
問題はですね、画に意識集中してるから、ぜーんぜん字幕が目に入らないこと。更にデフォーの語りが、聞き取りにくいこと。何を話してたのか、理解してません!
しかし、エベレストに行列なして頂上を目指す画には愕然。登山シーンには仰天。だって、おかしい。あの風景の、そんな所に、人が居るのは絶対無理だろ?!
登山部なくて良かったよ。
追記
忘れないうちに、デフォーの語りをザックリ要約。
頂には「沈黙の音」がある。人々は何に魅入られるのか、命の危険を冒し登山と言う冒険に挑む。人は時間を費やしてリスクを低減させ、今やエベレストでさえ冒険では無くなった。一方、より高いリスクを求める人々がいる。彼らは「もっとエサをくれ」と言っているネズミで、スポーツ関連のスポンサーとネットが助長する。山は地球の歴史。人類誕生以前から、そこにあり、おそらく人類が滅亡した後も、そこにあり続ける。人々の祈りも畏敬も、山は必要とせず、ただ、そこにあり続け、人は山に「***」し続けて行く。
画に完全に心奪われてたので、最後聞き逃した。。。