「とにかく敵も味方も全員バカ」ワイルド・ストーム よねさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく敵も味方も全員バカ
巨大ハリケーンが迫るアラバマ州にある海辺の小さな町。財務省の施設に集められた廃棄前の旧紙幣6億ドルを狙った犯罪グループが施設に侵入したことを察知した財務省職員ケイシーは気象学者ウィル、ウィルの兄で電気技師のブリーズの協力を得て強奪を阻止しようとするが、ハリケーンの猛威が次第に勢いを増し、町を飲み込む。
尺が短すぎたのかどうでもいい会話シーンがやたらとあるし、ダラダラとサンドイッチを食べるシーン等無駄なカット多数と色々中途半端で雑ですが、それらを全部補って余りあるエンターテインメントがあるのはロブ・コーエン監督の手腕、要所要所でスカッとさせる見せ場があるので意外とダレません。敵も味方も頭が悪いからかホンワカした雰囲気が漂うのも安心感があり、スッカスカのお話の隙間を埋めるCGの出来も結構なハイレベルで愛すべきB級アクションに仕上がっていました。エンドクレジットを見る限り製作スタッフの8割方がブルガリア人。B級製作で国力を発揮するハンガリーと肩を並べる映像クオリティに大満足。サントラがオーケストラによる新録というゼイタクさも良心的だなと感心しました。
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