「構成がへたくそ」パラレルワールド・ラブストーリー 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
構成がへたくそ
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やりたいことはわかる。でも、監督はそれが出来る人にやらせないとダメだろうに。
多分、やりたかった事は、観る人を煙に巻き何が起きているかよくわからないなと思っていたら、最後の種明かしで、全てが繋がって「おー!」と感心してもらうつもりだったのではないだろうか。
2つの話をバラシて継ぎはぎ手法は、観る人を混乱させる効果と集中させる効果があるが、観る人に過度に集中を要求すると、途中で疲れて諦めるだけ。また、状況を飲み込めた後は、ただただ面倒でストレスになるだけ。見様見真似でやるもんじゃない。
伏線やミスリードもへたくそで、そもそもこの結末であれば頻繁にシーンを継ぎはぎするのは、それ自体が記憶の混乱を連想させヒントになってしまっている。伏線は観た時点で印象には残るが、オチを知るまで意味が判らないから面白いのに、伏線がオチのヒントになっていたりする。ミスリードはオチとの落差が重要なのに、バスケと窓に映る顔のミスリード先は本来のオチより強いうえに対して違わない。
この手の作品が得意な監督ならもっと違った結果になっていただろうに勿体ない。
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