「新しい世界観」パラレルワールド・ラブストーリー sysyさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい世界観
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東野圭吾さんの作品の中でもプラチナデータやゲームに近い作品で、様々な事を考えさせられた。最終的に答えははっきりとしないものだが、自分の中でどう考えるか様々な主人公の立場になって考察して、原作も読み返してまた森監督や一雫ライオンさんの他の作品にも触れてからもう一度と言わず何度も観たいと思った。ヒトの記憶がどう作られて私たちの脳にどう影響するのかを研究している登場人物だからこその葛藤、嫉妬心、人間としての部分を表現してあり自分自身の観るときの感情によっても感じ方が違うと思った。一般人や同じ業界で働く関係者、メンバーからも嫉妬されるほどの存在の普段キラキラとした印象のアイドルとして活躍している俳優さんが人気者の主人公と重なる。人気者の彼だからこその見えない努力や影の部分が崇氏の裏側とも重なった。映画のタイトル映像の"ラ"の部分の動きも非常に面白かった。トンネルのシーンや電車のシーンを見てうまれる疑問もパンフレットで監督が語っている。見る側に不思議に思ってもらうための工夫がされて悩ませたい作品だからこそ、一度見て理解出来なかったと言うのではなく深く考察する事で様々なことを感じてほしい作品なのではないかと思った。
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