「とにかくまず観て欲しい作品」パラレルワールド・ラブストーリー かりんとうさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかくまず観て欲しい作品
映画化を知った後に原作を読んでから鑑賞しました。原作を読んだ時は途中で事件性の要素を感じてドキドキしながらも後半にかけて、なるほど…という感覚になりました。
映画では事件性というよりも人間の本性や闇を覗き見た感覚になりドキドキしていました。崇史の嫉妬や欲望を剥き出しにした感情や、麻由子の何かを失う事を恐れて自分の気持ちに嘘をつき通している姿や、智彦の不器用で素直になれないけど遠回しに何か訴えかけているような姿が観ていてもどかしく切なく苦しい感じになりました。そんな気持ちの中で流れる宇多田ヒカルさんの「嫉妬されるべき人生」はゾクゾクしますね。
メインとなる三人を演じていた玉森さん吉岡さん染谷さんの一見アンバランスに見える組み合わせが実はとっても絶妙なバランスで、あの世界観に合っていたと思います。
人それぞれ捉え方が違って観る回数によっても捉え方が変わってくる作品だと思います。
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