「東野圭吾作品、映像化の限界か」パラレルワールド・ラブストーリー ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
東野圭吾作品、映像化の限界か
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原作既読。東野圭吾ファンです。
最近の彼の作品は、ラプラスの魔女や人魚の眠る家、本作など、科学の持つ力と人間の欲のバランスが崩れたときに起きる怖さなどを描くものが増えており、小説で読むと、それらはとても面白い。
だが、映像化すると、どうしても非現実感や邦画界のオトナの事情などで部分的に陳腐になったり、大事なシーンが原作とは違う印象を抱かれやすい演出になったりしてしまっている気がしてならない。
映像化するなら、もっと脚本を練りこんでから大切にして欲しい気がする。
本作も、面白くなかったとまでは言わないが、原作にはない陳腐なセリフをラストに放り込んでくるとか、10年以上の友情にヒビが入るほどの魅力を持ったはずの女性にどうしても見えない吉岡里帆の小粒感が、堪らなく残念だった。ファンの方には申し訳ないが。
玉森くんは案外頑張っていたし、染谷くんは安定の良さだったので、尚更だ。
それにしても、美村演じる先輩や、筒井演じる先輩が呑気すぎやしないか?
相当な知能がないとあのバイテック社で勤務はしていないはずだがみな一様に鈍すぎる。
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