ザ・ビッグハウスのレビュー・感想・評価
全4件を表示
Go! BLUE!
いわゆる『観察映画』と称している、ナレーションやBGM、キャプション等も組み込まず、或る場所にひたすらカメラを撮って、その場所や社会の問題を切り取る作りになっている作品である。想田和弘監督は、ラジオ番組では知っていたが、この手法の映画を観るのは初見である。
『ビッグハウス』と呼ばれるアメリカ、ミシガン州にあるミシガン大学のアメフトスタジアムの約2日間(多分、違う日だと思う)の、関わっている人達、勿論観客等も含めて、その中で特徴的な人達に視点を合せて、唯撮影を続けていく、そのオムニバスである。この手法は、編集が一番のキモなのであろう、夥しい素材カットから、如何にして時間軸を守りつつ、あるレベルのストーリー展開らしさを構築していくかが作品の要件なのだろうと思う。
で、観た感想とすれば、今作品はハッキリ言ってTVで放映すべき内容ではないだろうと思う。スクリーンで観る程の内容かどうかは、自分は疑問に思う。勿論、社会的問題定義(皿洗いは黒人の女性ばかり等)はクローズアップしているが、あくまでもそれは素材の一つであり、しかもナレーションやテロップ説明もないから、観客がそれを注意深くそれこそ“観察”していなければスルスルと映像が流れ落ちてしまう。そういう意味でも意識を強く持つ装置としての映画館ならではの映像なのである。
但し、映画として面白いかどうかと言うと話は別。勿論、ドキュメンタリーなのでカタルシスなんてものはないのは当然だが、それ以上に思い入れも自分なりに増幅させなければならないので、その辺りは厳しいかなぁと。アメリカの縮図という観方は表層部分なのだろうし、そこから先の解釈は日本に住んでいると理解できない、というより興味がないというのが正解だ。
いいよ、これ
なんか、アメリカの縮図みたいな、
そんなものを見させてもらった。
表舞台に出てる人。華やかな人。
マーチングバンドとチアガール。
メインのプレイヤー。
スタジアムの裏方の人。
助け合い、心の触れ合いのある場面。
忙しい人。
救護施設、そのスタッフ。
コック、運搬・管理する人、レジの人。
ゴミを拾い、処理する人。
プアな人。ハングリーな人。
対局のお金持ちの人。セレブの論理。
寄付、奨学金。現にそれで救われた人。
キャッシュフローの縮図。
仕事、人の動き、お金の天体観測ができる
一つの模型、プラネタリウム的な要素も。
そして、政治、宗教がチラチラ。
アメリカ的な“コミュニティ“のあり方。
大学に帰属し、地元に帰属し、
一体感を醸成している。
「M」のマークと、スローガン。
音と、映像で、見事に圧縮されてる。
この短時間に受け止めきれないほどの
何かを受け取った感覚があり。
見終わった後の、この不思議な高揚感は
なんだろう。日本にいるから?
文化の違いのようなものから、
感ずるものが沢山あったからか。
でも総じて、観てよかった。
観ないとわからん、この感覚。
共有できる人がいると幸いです。
うーん、つまらん
序盤からうとうとしてしまった。
うわー、こんなイベントあるんだー。
人の数すげー、アメリカ人はアメフト好きだもんなー、とは思ったけど、ただそれだけ。
何の狙いもなく撮りにいったって
あったけど、そんなんで面白くなるわけないやん!
題材は面白いのに、ただ面白いイベントがあるから撮りましたってだけになってる。
事前の準備とか、イベントの裏側とか、要素は色々あっただろうに。
ドキュメンタリーというより、単なる記録映像です。金払って見る価値無し。
「選挙」は面白かったのになー。
全4件を表示