「未来の変え方。生き方の分かれ道。そこに立ち会う男」ザ・プレイス 運命の交差点 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
未来の変え方。生き方の分かれ道。そこに立ち会う男
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面白かった。PLACEと言う名のカフェを舞台にした概念劇。かなり好きです。と言うより、自閉的で全く入り込めない事が多い概念モノとしては、面白すぎるくらいに面白かった!
カフェの奥から二番目のテーブルを陣取る男は不思議なノートを持っています。行動の選択肢で変化する運命が書かれてでもあるかの様な。
彼を訪れるものは、彼と契約を結ぶ。誰かを不幸に落とし入れれば自分の望みが叶う。契約の履行は相談者の意思次第だと、男はつき離します。
息子を取り戻したい刑事。痴呆の夫の回復を願う老婦人。神を感じたい尼僧。夫の愛が欲しい若妻。幼い息子の命を救いたい男。理想の伴侶を求める修理工。視力を取り戻したい若者。美人になりたい女とその恋人。
相談者の運命は、次第に互いが引き合う様に近づき、いくつかの対立関係が生まれます。2人の相談者の運命が対立すれば、両者が共に望みを叶える事など出来ない。誰かを不幸にする事を拒否するものも続出。
最終的に、望みを叶えながらも因果応報に見舞われるもの。誰かを傷つける事を拒み、運命を受け入れる選択をするもの。などなど。この辺のやり取り、ストリー展開の緊迫感が好きです。兎に角、役者さんの素晴らしさ!
ラスト。男は、今の役割からの解放を望み、カフェの女給と契約し、その望みは叶えられます。灰皿で、小さな炎を上げるメモ。無人のカフェ。契約履行のためには、誰かを不幸にしなければならなかったのだが、彼へ与えられたミッションは何だったのか。いや、善行を求められるものもいたから…カフェから消えた2人は何処に消えた?
で、FINE.
欲を言うと、劇中の音楽のセンスだけが…
いや、なんか音楽だけがガッカリでした。
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