「狡噛慎也を愛でるだけではもったいない」PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」 underwater_funさんの映画レビュー(感想・評価)
狡噛慎也を愛でるだけではもったいない
PSYCHO-PASSファン待望と言っても過言ではなかろう狡噛編。
色々あれど、最後のカットですべて持っていかれます。台詞の衝撃もありますが、狡噛の表情が素晴らしい。
悪霊を払ったというか、憑き物が落ちたというか。
そこまでは、「恩讐の彼方に」はテンジンのための題材だと思って見ていたのですが、最後のあの表情のためのものだと思いなおしました。
ストーリーはおじさん(と呼ぶのははばかられるが、Case1で同期の宜野座が自称してたのでよかろう)+少女という、ある種王道の組み合わせで、「レオン」の雰囲気を漂わせており、PSYCHO-PASSの世界設定が分からなくてもついていける内容。TVアニメ3期を前に、ここから入っていける作りになっています。
反面、OPにはTVアニメ1期からのカットが用いられたり、1期を想起させるシーンが散りばめられています。
・PSYCHO-PASSといえば「紙の本」
・「そらどうも」の台詞
・いつものPETボトル
・戦闘シーンのスライディング
・去ってしまった狡噛への「…馬鹿。」
など。
そして何より、ストーリーは、大切な人を傷つけた黒幕を「仕留める」という意味で、大きな枠では同じなのに、結果が全く逆という、上手い作り方。
単発のストーリーとしては恐らくCase2が一番よくできていると思いますし、ドミネーターが出てこなかったり、常守朱も名前しか登場しませんが、どうやら色々と仕込まれているように思いますので、サービスショットの入浴シーンも含め(男女とも…)楽しめる作品だと思います。
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