「アメリカが日本のVシネマを作ったらこうなりましたっていう感覚」アウトサイダー ぐっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカが日本のVシネマを作ったらこうなりましたっていう感覚
面白かったし、カッコいい!!
アメリカが日本のVシネマを作ったらこうなりましたっていう感覚で観ると、結構いい作品だと思います。
大体の海外作品では日本を表現するとき日本人から見たらありえないだろって思う演出表現がありますが、この作品は全編日本ロケで出演もジャレッド・レトー以外はほとんど日本人キャストで固めて、セリフも日本語がほとんどであり、設定も囚人だったのアメリカ兵ニックから見た戦後の大阪の極道社会というなかなかお目にかかれない設定も良かった。
その、日本人キャストの中に病気でガリガリに痩せる前の安田大サーカスのHIROくんが出ているのですが、意外に様になっているし出番が多いのでちょっと注目してほしいです。(笑)
光と影の撮影表現がかっこよくてニックがオールバックの髪型でスーツを着て顔の半分が光と影になるところはすごいかっこよかった。
刺青を入れるシーンもかっこよかったし、盃を交わすシーンもかっこよかった~。
戦後活気があった極道社会の裏切り、根回し、盃で交わすコミュニケーションと信頼、人間関係がたっぷり詰め込まれた2時間作品
ニックと恋に落ちる清の妹・美由とのひと時のラブロマンスもあり清とニックの兄弟分の物語でもあるし、じっくりのめり込めた作品でした。でも、アウトサイダー=よそ者なんですよね~~。
ただ、日本での劇場公開は100%無理だろうなって言えるセリフ・演出が結構あるので、観るときはご注意を。
でも、その演出にOKを出すのはさすが攻めるNETFLIX映画。お見事です!!
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