死の谷間のレビュー・感想・評価
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均衡の崩れそうな危うさ
ずっと1人だった方がよかったのかな・・・
紐解けていない哲学があるのだろう
マーゴットの好きな方はお見逃しなきよう
原作好きとしては。。。
この世にふたりだけ
結局男女の痴情のもつれ?
実は人間ドラマ
核汚染後の世界が物語の舞台。 気流の関係と地下水溜まりのお陰で核汚染汚染から免れた谷間の町で暮らす主人公。
アメリカの田舎町らしく、敬虔なキリスト教徒である町の住人は、生存者を捜索するために町を離れてしまっていた。 主人公の父親と弟も例外ではなかった。
燃料は切れ発電機も故障してしまい、一人サバイバル生活を続ける主人公の前に、ある日核シェルターから逃げ出してきたアフリカ系男性が現れた。
核汚染された世界はあくまで舞台装置に過ぎず、主人公(白人農家キリスト教徒)最初に現れた男(黒人男性科学者無宗教)のちに現れた男(白人男性坑夫キリスト教徒)の3人の人間ドラマ。 心情を丁寧に描きながら、ゆっくりとストーリーは進んでいく。
結末ははっきりと示されておらず、鑑賞者に委ねられていると言っていい。
トビーマグワイアがプロデューサーに名を連ねていることが示す通り、小品だが良品。
結構極限
脳天気
if
この世の終わりに露呈する人間の本質
面白かったなぁ
予想外のところから突如現れた掘り出し物っていう感じの面白さだった
時代は、人類が絶滅したかと思われた世紀末
マーゴット・ロビーは、奇跡的に被害を受けなかった山奥で飼い犬のファロと共に暮らしている
そこへ、防護服を着た科学者のキウェテル・イジョフォーがやってきて、またしばらくすると、クリス・パインがやってくる
そして、彼ら3人は共同生活を始める
登場人物は、信仰心の強いマーゴット・ロビー、科学者のキウェテル・イジョフォー、謎の男クリス・パインの3人のみ
その3人の心の奥底にある欲望、そこから生まれる嫉妬、そして空しさ
そんな彼らの緊迫感ある心の動きが、とても興味深く、ガッツリと見入ってしまった
この三人劇から浮き彫りにされるのは、
人は、1年後に生きているか死んでいるかも分からないという状況になった時
どのような生き方をし、
また、最後に生き残るのは、どんな人間なのか だった
いかにも善人に見える人にも、欲望や悪意が存在し、
いざという時には、そんな人の本質にあり腹の底が見え隠れする
そして、最後に生き残るのは、信仰がある者なのか、それとも無心論者の科学者なのか、それとも、何も持たずに生きる者なのか
そして、私だったら、この時、どんな選択をするのか について考えてしまった
世紀末を描きながら、SF的なショッキングな映像を使わず、ゾンビも出さず、たった3人の心理描写だけで描ききる面白さ
終始、心をざわつかせながら人間の愚かさを思い、
しかし、欲望に打ち勝てず、完璧になれないのも、また人間だからこそなのだと思った
そして、観終わった後も、いろいろと考えてしまう映画だった
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