「実は人間ドラマ」死の谷間 なもしさんの映画レビュー(感想・評価)
実は人間ドラマ
核汚染後の世界が物語の舞台。 気流の関係と地下水溜まりのお陰で核汚染汚染から免れた谷間の町で暮らす主人公。
アメリカの田舎町らしく、敬虔なキリスト教徒である町の住人は、生存者を捜索するために町を離れてしまっていた。 主人公の父親と弟も例外ではなかった。
燃料は切れ発電機も故障してしまい、一人サバイバル生活を続ける主人公の前に、ある日核シェルターから逃げ出してきたアフリカ系男性が現れた。
核汚染された世界はあくまで舞台装置に過ぎず、主人公(白人農家キリスト教徒)最初に現れた男(黒人男性科学者無宗教)のちに現れた男(白人男性坑夫キリスト教徒)の3人の人間ドラマ。 心情を丁寧に描きながら、ゆっくりとストーリーは進んでいく。
結末ははっきりと示されておらず、鑑賞者に委ねられていると言っていい。
トビーマグワイアがプロデューサーに名を連ねていることが示す通り、小品だが良品。
コメントする