「結構極限」死の谷間 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
結構極限
登場人物は3人と1匹。
ぽつんと残された生活の中で、どんどん関係が変化していく様が面白い。
価値観の違いや強烈な嫉妬の眼差しにヒリヒリするけど、終盤の展開には拍子抜け。
もう少しわかりやすくぶち壊して欲しかったかも。
美しい自然とたくましい農場の風景に外側が核汚染された世紀末であることを忘れそうになるけれど、実は極限の状態であることがこの映画の肝だと思う。
信仰心の強いアンと元研究員で合理的なジョンの些細なすれ違いが後に大きく響いてくる。
物思う時に十字架のペンダントを触るアンの仕草が印象的。
生の谷間であるはずの場所が死の谷間になったときの居心地の悪さが絶妙で好き。
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