劇場公開日 2018年8月17日

「結局、世界系なんですね。」ペンギン・ハイウェイ 韓 鉄牛さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5結局、世界系なんですね。

2022年9月28日
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映画館で見たときは、良く分からなかったところがあったので、テレビ放送の機会に再度視聴しました。上映当時、お姉さんの描写が女性差別的だと言われ炎上したりしてました。確かにお姉さんは名前も明らかでない上、社会人なのに親戚でもない小学生と遊んでくれたりと、現実にはありえないキャラクターですが、これは、世界系というジャンル内なら全く問題無いのです。世界系の定義は色々ありますが、要は男性主人公とヒロインのローカルな関係内での行動が世界の破滅や救済にストレートに展開していく一連の作品群のことを指します。お姉さんは優しい涼宮ハルヒなのです。世界系が流行ったのは少し前なので、世界系的展開に免疫が無い人が増えている状況で封切られたのが良くなかったんでしょう。本作品は主人公に都合の良いヒロインを楽しむ話で、そういった意味では観客を選ぶ作品なんだなぁと改めて思いました。決して子供向けでは無いのです。

韓 鉄牛