「"海"は少年の探求心の塊か」ペンギン・ハイウェイ ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
"海"は少年の探求心の塊か
クリックして本文を読む
見終わった後の感想は、これまで感じたことのない感情だった。
見終わると自然に涙が流れた。
非常に良い映画だった。アニメーション自体は普通だったが、原作がここまで完成されているとよい映画になるものかと感じた。
この映画は、少年とお姉さんのひと夏のストーリーである。
探求心旺盛な少年は、いろいろなことに興味を持ち、「研究」を始める。その姿が妙に大人びており、微笑ましい。
ISSの模型を作ったりしていたのも良かった。(個人的)
お姉さんはまぁ典型的なお姉さんなのだが、少年からするとそれも研究対象であり、恋に近いものを感じている。
ストーリーは一貫して現実離れしている。ペンギンが住宅街に現れたり、変な生物が生まれたり。少年はそれらを「研究」し、ラストには答えを見つける。
少年の、あきらめない精神、大人に近づいていく姿、真実を知ってしまった後悔、それと現実離れした映像とが絡み合って何か感情的になってしまったのだろうか。
お姉さんと別れることになるだろうと気づいていたが、気持ちを抑えて「研究」に没頭する姿に感情移入したのだろうか。
お姉さんの声は蒼井優なのだが、このチョイスが完璧であり、お姉さん感がひしひしと感じられる。
小学校のころ、私自身いろいろなことに興味を持ち、ノートに書いていたことを思い出した。
時代設定はそれよりも現代ではあるが、あえてそれを感じさせず、昔のことを思い出せる、懐かしさもどことなく感じることができた。
最後に、鳥やペンギンが好きだから見たわけではないことを付け加えておきます。笑
コメントする