「"大人向け"な世界観にひたる夏。」ペンギン・ハイウェイ せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
"大人向け"な世界観にひたる夏。
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平成最後の夏はそんな夏でもいいのかもしれません。
科学者思考な主人公の前に現れた非科学的な事象。そして不思議な魅力のお姉さん。物語は主人公のひと夏の探究心に沿って進んで行きます。
まずオープニングのペンギンがかわいい。ここでグッと作品に引き込まれます。そしてお姉さん役の蒼井優。不思議な魅力を存分に出してくれた素晴らしい声の演技でした。それらが物語の一貫性をより高めてくれたと思います。
作品の構成もうまく、終盤になるまで
"どうしてペンギンが?"
"お姉さんは何者?"
"海の正体は?"
に明確な答えが出ずに進んでいきます。
そう、気付いたら主人公のように観ている我々も探究しているんです。それを楽しんでいるんです。
そしてそれらがひとつの線で結ばれた時(劇中でいうエウレカですね)、込み上げてくる大きな感動がありました。
ひと夏の出会いと別れ、そして成長。ジュブナイルなSFファンタジーとしては久々によかった…といえる作品。そう言えると思います。
そして子どもの頃にあった世界が広がっていく感覚を思い出させてくれた、それが一番ありがたかったのかもしれません。
(´- `).oO(正直細かい設定を気にしたら"??"な部分も出てきますが、そういうときはアオヤマ君のようにおっぱいのことを考えればいいんです。おっぱいは正義なんです。
それは子どもも大人も同じですね。はい。)
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