「いいね!」イングリッド ネットストーカーの女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
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SNSでの親友となったシャーロットの結婚披露宴に乱入してカラシスプレー(?)を花嫁にかけて捕まったイングリッド。精神病院生活を経て心機一転、母親の遺産である6万ドルを元手にカリフォルニアで暮らし始めた。そこでもまた親友に相応しいと思ったテイラーに近づき、愛犬を盗んだことでめでたくリアル友人となった。
そこまでして友人になりたいか?!という最初の疑問もイングリッドの執拗さに圧倒され、これが彼女の性格なのだろうとストーリーに没入。とにかくターゲットのテイラーに趣味嗜好を合わせるために自分でもインスタグラムを開設し、衣服や食べ物をそっくり真似をはじめたのだ。前回も似たような手口で友人になろうとしたに違いない。
その親友のためなら何でも嘘をつき、他人の約束事など糞くらえ敵な破滅型の行動を繰り返す。特に脚本家の大家ダンの車を借りて、約束を守らずに挙句の果ては傷だらけにしてしまう呆れた行為。それでもテイラーの主催するパーティに出席するためにダンを架空のボーイフレンドにしてしまう。結果、ダンとは親密な関係にはなるのだが、テイラーの弟ニッキーが帰国してからまた波乱。ここまでは主人公イングリッドの奇行に呆れ果ててしまい、どうでもよくなってくるのだが、一枚上手のニッキーの恐喝によりハチャメチャなことに・・・
ストーカーの恐ろしさとともに、SNSのおぞましいほどの悪い点と良い点を描いていました。最後にはこんなにハッピーエンドでいいのか?とも感じるが、実際の災害などで人命救助にも一役買っているニュースもあるし、色々考えさせられるストーリーだった。それにしても、オーブリー・プラザの魅力が不思議と伝わってくるところも映画のマジックなんだなぁ。ダンが良い人すぎるから映えたのかも・・・バットマン好きの点とか。