「残念ながら、期待通りでは・・・」それから ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
残念ながら、期待通りでは・・・
登場人物が少ない会話劇は大好きなので期待して観たのだけど・・・期待外れだったなぁ。
冒頭からして、夫の浮気を疑う妻が「あなた他に女がいるんじゃない?」なんて鎌をかけるようなことをいうかな? 女性なら、しっかり調べて証拠をつかんでから、首根っこを摑まえるのではないでしょうか(笑)
監督は、優柔不断な中年男性の弱さを描きたかったのかな。とくに男たるもの強くあるべし、という縛りが強そうな韓国で、「男の本性」をさらすというのは勇気がいるし、新鮮に映るかもしれない。
でもせめてセリフや会話がいまいちなら、映像美や音楽を堪能したいところだけど、映像はあえて白黒にする効果が感じられなかったし、音楽は古くさくて、50~60年代の日本の白黒映画をみているようだった。
主人公の女の子は大学の教授が推薦するほど優秀な学生との設定だけど、ならばなぜこんな弱小出版社に就職を推薦されのか謎(笑)。主人公の出版社社長は、面接で、仕事と関係ないプライベートな情報を根掘り葉掘り聞きだすのも違和感があったし(日本でもそうだったのだから、韓国でも普通なのかな)、若い女の子が不遜な態度で社長や奥さんに相対するのも、現実はどうなのだろう。映画だからなのか。韓国は上下関係が厳しそうだけど。
フィクションだけど、人間関係のドラマだから、リアリティもほしい。
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