「思い出し泣きが止まらない」トラさん 僕が猫になったワケ かりんさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出し泣きが止まらない
「泣ける」と聞いていたので覚悟はしていきましたが、号泣ではなく、心が温かくなって何度も涙がポロポロ落ちてきてしまう状態。
泣いているのに、ちょっとしたツッコミとかで笑わされて、いい意味で自分の情緒が乱されまくりました。
主人公が猫になったというトリッキーな設定以外は、よくある家族愛、よくある展開の話ではあります。
だからこそ、受け入れやすいというか、いろいろ自分に共通する部分があったりして、なんか鑑賞後は、事あるごとに思い出してしまい、ウルウルしてしまいます。
最後の裁判官への訴えのとこなんて、本当に愛にあふれていて、そんじょそこらのイケメン俳優ではなく、庶民派アイドルの北山くんだからこそ醸し出される味だと思います。
本当はお別れは悲しいはずなのに、あんなふうに最後の最後でお別れできるなんて、素敵な夫婦だと思いました。
こんなに前向きなお別れはありません。
個人的には北山くんが娘と接するときの一人称が「パパ」だったのが、かなりキュンってしました。
どんどんパパの顔になっていくあたりも注目です。
派手さや意外性はないものの、温かい良い作品です。
こんな時代だからこそ、こういう映画があることに感謝です。
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