アニマル・ベイビーズ 動物園で生まれた赤ちゃんのレビュー・感想・評価
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硬派な視点
フランスの五か所の動物園に一年越しの密着取材を行い、動物の赤ちゃん誕生とサポートする飼育員さんの奮闘と見守りの様子を描いたドキュメンタリー。
登場する赤ちゃんは
・ボワシエールデュドレ動物園のキリン
・サン・レジェ・アン・ブレ ビッグ キャッツ パークのホワイトライオンとトラ
・ドンピエール・シュル・ベズブル ル・パル動物園のアザラシ
・ドンピエール・シュル・メール ヴァレンヌ ロバ牧場のロバ
・ブールカンブレスの鳥類公園のペンギン
誕生から成長の過程で区切って各園を3巡する構成で飽きさせないように作っていますね。
最近はテレビでも動物園とタイアップした似たような番組が多いので珍しくはないですがキリンの難産やロバの死産などは癒し系とは異なる硬派な視点なので少々辛い一面もありますが感慨深いドキュメントに仕上がっています。
生命が生まれる瞬間
フランスの5つの動物園・牧場で、動物の赤ちゃんが生まれるまでを記録したもので、動物たちを取り巻く人々も同時に描かれています。
登場するのは、キリン、アザラシ、ペンギン、ロバ、トラ・・・
キリンは動物園にお客がいる目の前で出産を始めてしまいますが、動物たちに介入しないという動物園の方針で、とにかくヤキモキするしかない情況。そして、生まれたキリンの赤ちゃん、片方の前脚の蹄がしっかりしていない・・・
アザラシは二頭。片方のアザラシは前回、死産の経験がある。今回は、出産前に妊娠の検査を受けさせたい・・・というところから始まり・・・
ペンギンは、万全を期して最終的には人工ふ化とするのだけれど、途中までは親ペンギンに卵を温めさせます。しかし、無精卵の場合もあるので、まずは検査から・・・
ロバを飼育しているのは、脱サラで始めた夫婦。ロバの乳が牧場の大事な収入源だけれど、ロバは子どもの世話をしているときにしか乳を出さない。今回は2頭のロバが妊娠しているのだが・・・
トラを飼育しているのは、元サーカス団員の男性一家。大型ネコ科の動物を飼育し、ショウをみせている。さきに生まれたライオンの子どもはすくすくと成長し、飼育担当は13歳の娘。この娘は将来、父親のような猛獣使いになるために訓練をしている・・・
と、なかなか見応えのある内容。
ただただ、カワイイ動物の赤ちゃんが登場して、カワイイかわいいカワイイというだけではありませんでした。
そうそう、テレビでよくやっている、動物たちのおもしろい(めずらしい、もしくは人間に近い)行動を擬人化してキャッキャッといるのは、動物虐待なのではないかしらん、と個人的に思っているのですが、本作にはそういう点がなく、好意的に感じました。
なお、収録作品には製作者等のクレジットがまるでなく、突然はじまり、突然おわったので、面食らいました。
また、本作はビデオオリジナル作品のようです。
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