「生き苦しい愛の話」生きてるだけで、愛。 づかさんの映画レビュー(感想・評価)
生き苦しい愛の話
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最初は寧子が嫌いでした。自分勝手で周りを振り回して自分には甘えてて、でもそんな自分の事を誰よりも嫌ってるのは寧子自身なんだと思うと胸が苦しく辛くなりました。
途中のカフェバイトのシーンとかバイト先の人はめちゃくちゃ良い人で優しいんだけど鬱などに対する偏見や壁がなんとなく伝わってきて辛い、当人達は悪気はないってのが分かってるからより辛く矛先のわからない憤りや悲しみが自分の中に渦巻くのを感じました。
最後の寧子が全裸になるシーンも良かったです。正直、津奈木って上部だけでしか寧子と付き合ってないのかとおもったんですが最後の「今回は長かったね」にめちゃくちゃ感動した。ずっと見守って、理解して、支えてたんだなぁって。
寧子の「私が生きてて疲れるのと同じくらいエネルギー使って疲れて欲しい」ってのもそれが愛するって事なんだなぁって納得する部分があったりして想像以上に心に響きました。
重く苦しい物語かも知れないけど「生きる」事に正面から向き合ったいい作品だと思います。
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