「何て優しく、何て素敵なエンディングだろう」生きてるだけで、愛。 まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
何て優しく、何て素敵なエンディングだろう
過眠症で躁うつを抱える寧子(趣里)と意志に反してゴシップ雑誌の編集をしている津奈木(菅田将暉)との出会い。奇跡のようなステキな出会いだった。
しかし寧子との生活はたやすくない。依存し甘えるだけの寧子。一方通行で出口はない。自分をコントロールできず、自身に絶望し、かつ自分から逃れられないことを知る寧子の悲しみが沁みた。
津奈木の元カノ(仲里依紗)の、ある意味寧子を超えた狂気が可笑しく、緊張をほぐしてくれた。
よく知る世界だけに観るに辛いが、津奈木の優しさに救われた気がした。たとえ束の間でもわかり合えた人がいるなんて、何て素敵なことだろう。
今年の邦画のベストの一本だと思う。
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