「趣里さんの演技に圧巻」生きてるだけで、愛。 sakuraさんの映画レビュー(感想・評価)
趣里さんの演技に圧巻
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最初から最後まで重い空気の作品でした。
でも、重い中にも趣里さんの鬱の演じ方はたぶん、鬱を患った方にはかなり観るのが辛いほど
、あの重たいカラダと心、どうにもコントロールできない自分、いらだちと不甲斐なさが痛いほど伝わってきました。
菅田さんは普通の日常を演じるのが抜群に上手いと思います。同棲中の2人だけど、もう3年も経っているからそこに新鮮さはなく、一緒にいるだけで会話もまともにない、その状態を菅田さんが見事に演じています。
そんな2人だったけど、今までわからなかった絆みたいなものが心のどこかで繋がっていたことがわかります。
やはり「私は私とは別れられない」って言葉、とても突き刺さりました。それは生きていくってことですよね。
人間は弱いものだけど、誰しもが何かを抱えているんだと思います。つまづいてしまった時、寄り添ってくれる誰かがもしいたならば、またきっと前に一歩進めるのではないでしょうか。
また、強いて言うならば、その精神を病んでしまった理由まで掘り下げてもらえたら、もっと興味深く観れた気がします。
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