「小池真理子的な世界観を感じた!!」スティルライフオブメモリーズ 𝔄𝔫𝔤𝔢𝔩𝔬さんの映画レビュー(感想・評価)
小池真理子的な世界観を感じた!!
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興味本位で観始め、初めは淡々として抑揚のない印象でしたが、恋人の存在が邪魔になって来たと思い始め(「ナイトクローラー」の助手が邪魔になってきた的な)てからは、映画の世界の没入できました。ヒロイン(永夏子・はるなつこ)のボディがとても美しく、服や髪型、眼鏡や声もとても似合っていて惚れ惚れとしました。愛憎劇かと思いきや、「楢山節考」や「ミッドサマー」の様な、命の循環要素がありました。ラストで赤ちゃんの性器を見た後にトンネルに入る描写はベタで少し笑えましたが、リンゴに噛り付く恋人が下品に見え、すっかり不快な存在になっていました。これ以上何かあるとしつこいので、丁度良い終わり方でした。「無伴奏」の監督で(舞台は軽井沢ではありませんが)、小池真理子的な世界観を感じました。「アースクエイクバード」(2019)でアリシア・ヴィキャンデルの相手役をした日本人カメラマン役はEXILEのメンバーで、インチキカメラマンっぽくて映画が駄目になっていましたが、安藤政信のカメラマン役はそれっぽくて良かったです。個人的には女性器アートには怖いものを感じますが、様々な要素が無理なく入り、総合芸術の名に相応しい映画だと思いました。
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