「カメラマンと被写体の美しくセクシーな関係」スティルライフオブメモリーズ とえさんの映画レビュー(感想・評価)
カメラマンと被写体の美しくセクシーな関係
とてもセクシーで美しい作品でドキドキしたなー
安藤政信演じるカメラマン 春馬は、個展を観に来た女性から、写真撮影の依頼を受ける
現場に行った春馬は、その女性からとてもショッキングな依頼を受ける
その依頼主の女性は、
母が寝たきりになってしまったことで命に限りがあることを知り
自分自身を写真に残しておこうと考えた
自分の全てをさらけ出した女性と、レンズ越しに向き合うカメラマン
その向き合う瞬間、瞬間がとても静かで、セクシーな空気が流れた
そのセクシーさにドキドキしてしまった
この映画は「命」についての話でもあった
女性の身体とは、命が生まれ、育む場所である
カメラマンは、その神秘に魅入られのめり込む
進んでも進んでも理解できずに進み続けるという熱さがとても印象的なカメラマンだった
私は、その撮影を依頼した女性のような行動はできないけれど、身内の死をきっかけに、時間を意識したり、何かを残しておきたいと思う気持ちは分かる気がした
芸術家の作品というのは、そういう凡人には理解できないところから生まれるものなんだろうなぁ
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