「ダンボールから見えるユニークな人生」旅するダンボール ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
ダンボールから見えるユニークな人生
電通を辞めてダンボールアーティストとして生きる島津さんの生き方は本当に面白い。かなりの変わった人物だが、飄々としていて笑顔を絶やさないところが好感度が高い。映画の中心はあるじゃがいものダンボールのデザインを気に入った島津さんが、そのデザイナーを捜す過程を追っている。たかがダンボールと思って侮ってはいけない、それが生まれて、商品を運んでいくプロセスには多くの人が関わり、いろんな想いが込もっているのだ。デザイナーさんのエピソードは感動的。ただのダンボールにそんな秘話があるとは思いもよらない。
ダンボールは社会を移すと島津さんは言う。世界中を渡り歩いてダンボールを収集していると、ダンボールからお国柄が見えてくるのだそうだ。それにダンボールのデザインは、それ自体は製品ではないので、デザインのセオリーに縛られておらず自由を感じるところが面白いのだそうだ。
こんな生き方があるのかと感心した。
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