ロマン・デュリスの偶然の殺し屋のレビュー・感想・評価
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良い意味でフランスらしい、ウィットの効いた映画。
原題をそのまま訳せばちょっとした仕事、とか雑用、という意味になるのだろうがこのタイトルは素晴らしいと思う。良い意味でフランスらしい、ウィットの効いた映画で、男の友情が描かれている。そして、このエンディングはサプライズだった。主演俳優も監督も知らなかった(監督はこの作品が遺作となった)が、他の作品も見てみたくなった。
偶然の拾いもの
失業、恋人にも去られた主人公が、
負けで多額の借金がある闇賭博のボスに
殺しを持ちかけられて、人生が変わっていくという話です
というとぐっと重めですが、
鑑賞後は小瓶ビールラッパ飲み級の清涼感という憎い小品!
だまされたと思って、主人公の初仕事までは見てくださいね!
オーブンマインドが未来を開く
地元の工場が閉鎖してしまったことで失業した男 ジャックが、生活していくために受けた仕事は殺人だった!?
これは、タイトルも内容もなんとも突飛な話だけれど、これはこれでなかなか面白かった
たまたま、失業して暇だった男が受けた仕事が殺人で、そこから、人生が好転し始める
その中で、私が面白いと思ったのは、
この主人公のジャックが
「来るものは拒まず」で
殺人依頼だろうが、ガソリンスタンドのバイトだろうが
それが、好き嫌いに関わらず
なんでも
「いいよーやるよー」
という軽いノリで引き受ける
仕事先がドイツだろうが、スペインだろうが
とにかく行く
すると、たとえ、その成果が顧客の計画通りではなかったとしても
次の依頼が舞い込んでくる
そして、ジャック自身にも新しい出会いがあって、生活が上向き始める
その仕事が「殺人者」という、ちょっとぶっ飛んだ設定だから誤解されそうだけど
この映画は
「失業したからといって、腐っているのではなく
どんな仕事でも、それがたとえ単発の仕事であったとしても、受けてみれば次につながっていくから
とにかくオーブンマインドで動け」
という話であって
ジャックの「くるもの拒まず」のオーブンマインドが新しい世界を切り開き、どんどん活動範囲が広がっていくのを観ていて楽しかった
また、そののらりくらりしたジャックにロマン・デュリスがピッタリだし
彼に「暗殺者」をさせるという突飛な発想がフランス映画っぽくて面白かった
これは、WOWOWのジャパンプレミア枠らしい、ちょっとした拾い物だった
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