「オーブンマインドが未来を開く」ロマン・デュリスの偶然の殺し屋 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
オーブンマインドが未来を開く
地元の工場が閉鎖してしまったことで失業した男 ジャックが、生活していくために受けた仕事は殺人だった!?
これは、タイトルも内容もなんとも突飛な話だけれど、これはこれでなかなか面白かった
たまたま、失業して暇だった男が受けた仕事が殺人で、そこから、人生が好転し始める
その中で、私が面白いと思ったのは、
この主人公のジャックが
「来るものは拒まず」で
殺人依頼だろうが、ガソリンスタンドのバイトだろうが
それが、好き嫌いに関わらず
なんでも
「いいよーやるよー」
という軽いノリで引き受ける
仕事先がドイツだろうが、スペインだろうが
とにかく行く
すると、たとえ、その成果が顧客の計画通りではなかったとしても
次の依頼が舞い込んでくる
そして、ジャック自身にも新しい出会いがあって、生活が上向き始める
その仕事が「殺人者」という、ちょっとぶっ飛んだ設定だから誤解されそうだけど
この映画は
「失業したからといって、腐っているのではなく
どんな仕事でも、それがたとえ単発の仕事であったとしても、受けてみれば次につながっていくから
とにかくオーブンマインドで動け」
という話であって
ジャックの「くるもの拒まず」のオーブンマインドが新しい世界を切り開き、どんどん活動範囲が広がっていくのを観ていて楽しかった
また、そののらりくらりしたジャックにロマン・デュリスがピッタリだし
彼に「暗殺者」をさせるという突飛な発想がフランス映画っぽくて面白かった
これは、WOWOWのジャパンプレミア枠らしい、ちょっとした拾い物だった
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